七五三は写真館(スタジオ)か出張カメラマンのどっちが良いの?

七五三撮影するなら写真館か出張カメラマンかどっちが良いか悩む女性
  • 出張カメラマンと写真館だと、どう違うの?
  • それぞれの良い点・悪い点をしりたいなぁ…。
  • 単純に安いか高いかの値段が違うだけじゃない?

 

子供の七五三でちゃんとした写真を撮ってあげたいと考えている人はこのような悩みや疑問を持っているでしょう。

この記事ではこの悩みに対して、まずは出張カメラマンと写真館の一般的な分かり易い違いを説明します。

そして、撮影ディレクターの目線からそれぞれの良い点と悪い点を紹介しますね。

こちらを読んで判断材料の一つとして参考にして頂ければと思っているので、最後までご覧ください!

七五三の出張カメラマンと写真館の違い

出張カメラマンと写真館の違いは大きく3つあります。

  1. 「屋外」か「室内」
  2. 「思い出」か「記録」
  3. 「自然」か「人工」

この3つの違いがあります。

ここではこの違いがあるから「どっちが良い」「どっちが悪い」と言う話ではなくて、情報としての違いを説明しますね。

具体的な説明をする前にそれぞれの写真を見比べてみましょう。

■出張カメラマン(ロケ撮影)

七五三を出張撮影で撮った女の子

■写真館(スタジオ撮影)

七五三をスタジオ撮影した姉妹

どちらも七五三の良い写真だと思いますが、先ほどの3つの違いを意識してもう一度見てください。

屋外か室内かの違い

見て分かる通り背景が全然違いますね。

背景は写真の印象を左右する要素。

言わずもがなですが室内か屋外かで写真から受ける印象は大きく異なります。

スタジオでの撮影は七五三的な雰囲気だったり、和装に合うような雰囲気から子供が喜ぶ非現実的な雰囲気まで幅広いシーンかつ屋外では絶対に撮れない絵を作る事ができますね。

屋外の撮影は七五三の雰囲気をリアルに映し出します。

写真館でも屋外で撮る事はできるけどね…。

もちろん、写真館のオプションでロケ撮影もできますし、逆もしかりで出張カメラマンにスタジオを借りてもらってスタジオ撮影も可能ですが、あくまで一般的にそれぞれの利用が多い方と言う意味で区別しています。

 

思い出か記録かの違い

写真は思い出を記録に残すから出張カメラマンでも写真館でも同じでしょ?

確かに全ての写真は思い出を残す記録なんですが、何十年後かに写真を見た時にその時の情景を語れる写真かどうかと言う意味で全く違うんですよ。

「出張カメラマンの写真は思い出」で「写真館の写真は記録」と言われてもイマイチしっくりこないと思うのですが、学生時代の卒業アルバムを思い出してもらうと意味が分かるはずです。

学生時代の卒業アルバムの構成は各クラスの集合写真があって、その次のページに各行事の個別写真が掲載されていますよね?

全員で集まっている写真はそれぞれの人物紹介でこのクラスに誰がいますと言う情報を伝えています。

個別の写真は「この時は…」と映っている本人からすると当時の状況を鮮明に思い出せる一枚ですよね。

これと同じで写真館の写真は全員写真で出張カメラマンの写真は個別写真と言う感じとイメージしてもらえば「思い出」か「記録」かと言うニュアンスがつかめると思います。

  • 写真館での写真は「七五三の記念で写真を撮った」と言う情報が残る写真。
  • 出張カメラマンの写真は「七五三で神社に行ってお参りしたね、この時は…」と当時の事を思い出を残す写真。

何十年後とかに写真を見て「そう言えばこの時こんな事があったねぇ」と当時の状況を語れる写真は出張カメラマン、「ここに行ったね。」など客観的な事実が分かる写真は写真館で撮れると言う違いですね。

自然か人工かの違い

背景が人工物か自然かって事?

それもありますが、一番は光が人工的か太陽光かの違いですね。

出張カメラマンの撮影は基本的に太陽光で撮影する自然な感じで、写真館はライトをしっかりとセッティングして撮る人工的な感じと言う違いです。

光は写真の雰囲気を左右する重要な要素。

ライトだから良いとか太陽光だから悪いと言う事はないのですが、それによって写真の雰囲気が変わるのは間違いありません。

室内撮影と屋外撮影の光の違い

比べると分かりますが写真館で撮った写真(左)はモデル2人に満遍なく光が当たっているのに対して、出張カメラマンの撮った写真(右)は赤丸部分にだけ強い光が当たっていますね。

左の写真は明るさにムラがないので全体的に綺麗にみえます。

右の写真は強い光が部分的に当たり光に強弱がある事で写真に立体感が出ていますね。

  • 人工の光だと写真は全体的に明るいはっきりした雰囲気
  • 太陽光の光だと写真に陰影ができて立体的な雰囲気

ライトを使用すると影が複数方向だったり影が無かったりするので人工的な違和感を感じる雰囲気になりますが、太陽の光は一方向なので影が出る方向は一つで自然な雰囲気になります。

ライティングによっては陰影をつけたり、太陽光に近いセッティングも可能ですが一般的な写真館では光が全面に当るようにセッティングされています。

七五三の写真館と出張カメラマンの良い点・悪い点

それぞれの違いは分かったけど結局どっちを選べばいいの?

大丈夫です!違いが分かったのであればそれぞれの良い点と悪い点もスッと理解できるのでこれを見ればどっちが良いか分かりますよ!

一般的に「出張カメラマン=安いけど質が悪い」「写真館=高いけど質が良い」と言うのがそれぞれの良い点と悪い点と言うイメージがあると思います。

確かに価格の違いは人によって大きな判断材料になるので、価格優先の人は安い出張カメラマンが良いと思いますが、そうじゃない人は良い点と悪い点を踏まえて自分の要望にあった方を選ぶべきですね。

撮影ディレクションは絵作りよりも撮影の進行や段取り、費用など実用的な面を管理して撮影を動かすので、それぞれの良い点と悪い点も現実面的な違いが中心です。

写真館の良い点と悪い点

写真館の費用は確かに出張カメラマンよりも高いのですが、それに見合っただけの価値はあります。

「単純に価格が高いから…」と見切りをつけるのではなく良い点と悪い点をしっかりと見てから判断しましょう。

七五三をスタジオ撮影した男の子
  • 天気を気にしないで良いので予定通りにできる事
  • 撮影以外のサービスも充実しているので便利な事
  • 撮影に集中できる環境である事

写真館の良い点は」の一言に尽きますね

基本的に室内撮影なので天気が良かろうが悪かろうが関係なく撮影できるのでスケジュールが組みやすいです。

また、ただ撮影するだけではなく衣装やヘアーメイク、小道具なども揃えている写真館が多いので準備をせずに手ぶらでもOK

そしてオプションとしてアルバムを作ってくれたりなどのサービスも充実しているので痒い所に手が届く便利さがありますね。

そして、当然ですが周りに他の人はいないですし余計な物が一切ないので周りがガチャガチャしたうるさい写真になる事もありません。

  • 子供が緊張してしまう事
  • 価格の範囲でしか撮影が出来ない事
  • 記念写真であり物語がない写真になってしまう事

写真館の撮影はライトに囲まれ、立ち位置とカメラまでの距離があり孤立した感じがあります。

そんな特殊な雰囲気でカメラを向けられれば子供でなくても緊張してしまいますね。

そうするとどうしても表情が強張ってしまいます。

室内撮影と屋外撮影の表情の違い

2つの写真を見比べて子供の表情と目線に注目して頂けると分かると思いますが、

左の姉妹の写真を見ると妹さんは完全に表情が強張っていますね。

そしてお姉さんは視線がカメラから外れたあさっての方を向いて中途半端な笑顔です。

それに対して右の写真の女の子はカメラ目線でいい笑顔をしていますね。

当たり前ですが撮影モデルの子供はプロではないので、カメラの前でバシッと表情をつくるのは難しいです。

プロのモデルは表情やポージングなどを練習して何度も撮影した写真を見ては改善してと言う作業を繰り返した結果、カメラの前でパッとポーズや表情を作れるんですよ。

いやいや、表情は子供次第だし、そもそも選んだ写真によるでしょ。

もちろん出張カメラマンだから必ずしも良い表情を撮れると言うわけではないのですが、スタジオの独特な雰囲気がある事で子供が緊張しやすいのは確かなんですよ。

出張カメラマンの良い点と悪い点

出張カメラマンの良い点と悪い点は写真館の逆ですね。

  • 子供が緊張せずに自然な状態を撮影できる事
  • 融通が利き希望の写真も撮れる事
  • その時の情景をそのまま思い出に残せる事

参拝の瞬間だったり祈祷を受けている時だったりと言う当日の雰囲気なども含めて七五三の思い出を写真に残す事ができます。

七五三を出張撮影で撮った男の子の後ろ姿

上の写真のように後ろ姿の写真と言うのは写真館ではまずあり得ません。

当然ですが表情が見えない写真はよほど希望が無い限り記念写真として価値がないからです。

しかし、親の視点から見ると子供の後ろ姿の方がお参りの雰囲気がリアルに感じますよね?

このように写真としてポーズを決め決めの写真でなくても良い写真として七五三の思い出に残るんですよ。

最近では自分のスマホで自由に撮影しても良いと言うスタジオもあるから出張カメラマンじゃなくても思い出の写真は撮れるけど…。

もちろん写真館でそのようなサービスをしている所もあるので思い出の写真は撮れますが、それが絵になるかと言うと別の話ですよね。

七五三の出張撮影

  • 天気が悪いと撮影ができない事
  • 衣装などの準備を自分でしないといけない事

悪い点は「不便」の一言です。

雨の場合は撮影が難しく予定を変更しないといけないですし、衣装やヘアメイクも自分達で手配してから撮影に臨まないといけません。

働いているお母さんやお父さんからしたら決まっていた撮影日をズラすのはかなり不便ですよね。

また衣装などを用意しなければいけないのは面倒ですし、しっかりとしたものを用意したら費用もかさみ結局、写真館と変わらないくらいの金額になってしまいます。

まとめ

まとめのイメージ画像

結論を言うと、七五三でどんな写真を残したいかによって出張カメラマンか写真館かを選ぶべきですね!

  • 家族との思い出として七五三の写真を残したい人は出張カメラマン
  • 七五三で手軽に子供の晴れ姿を写真に残したい人は写真館

自分が撮影をディレクションしている際にロケ(出張撮影)とスタジオ(写真館)の役割を明確に分けていました。

ロケは雰囲気を伝え、見た人に漠然としたイメージを与えて想像を膨らませてもらいその写真の中に入り込むような主観的な役割に対して、スタジオは撮影対象に注意がいき見た人にハッキリと撮影対象を紹介するような客観的な役割と言う感じで使い分けていました。

何が言いたいかと言うと、光の感じとか写真の雰囲気と言う点でスタジオ撮影が悪くてロケ撮影が良いと言う感覚で使い分けてなかったんですよ。

なので、「良い写真を撮りたい」と言う漠然とした感覚で「写真館」か「出張カメラマン」かを決めるのではなく、上記で紹介した現実的な違い3つから自分自身に合っている撮影形態を選ぶのがベストですよ!

  • 七五三の撮影を出張カメラマンに依頼してみようかなぁ…
  • 依頼したらいくらくらいでどんな内容なんだろう…
  • 出張カメラマンってどんな感じなんだろう…

このように思った人は以下の「七五三の出張撮影のページ」をご覧ください。

また、出張カメラマンに関しては「出張カメラマン・イチローの紹介」へ。

興味がある人は「LINE@」からお気軽にご相談ください!